「…………本当に、いい性格をしてますね」
『ククッ、そりゃどーも』
嫌みを言ったけれど受け流された気分になる
この場合、平静を装って私は笑って過ごすだろうけれど今は電話で私の顔は見えない
たった今、顔が羞恥で赤くなっている
「兎に角、私が貴方に電話をしたのはこれからの事です。 貴方の事がわかってから彼らは少ない情報で作戦を練ってこれからの対抗しようと話が出ています。
私が今から頼みたいのは……」
私は剴に"ある"頼み事をした
勿論、条件付きで
『いーぜ、オレらは掃除屋だ。 依頼者の命令は聞かねぇとな』
「よろしくお願いします。 料金は追加しますので」
そう言って私は電話を切った
フーッ、と息を吐いてその場に立ち止まった
「──……本当に懲りませんね。 貴方もいい加減に学習しませんと」
心底呆れながら振り替えると底には天音と口を手で塞がれた錬さんが立っている