いつものコンビニの前で待っていると武瑠が乗っているバイクが来た
「華!」
ヘルメットを外し、手を振っている武瑠に近づく
「おはようございます。 あの「話は後だ! 今すぐ行くぞ!」」
私の言葉を遮ったかと思うとすぐに後ろに乗せて走り出してしまったのだ
それから倉庫に着くとすぐに私をおろして中へ連れていかれた
挨拶をする下っ端を押し退け、階段を上っていく
「あの、何があるかを教えて頂けますか?」
何度も言葉を遮られ、イライラしている
だが、それを隠すように平静を装った
幹部室の前で武瑠は振り向いたかと思うといきなり私の両肩を掴み、顔を近づけてきた
思わず顔を引いてしまう
「喜べ、華。 お前が探していた男が見つかったんだよ!」
「…………え?」
嬉々して喋った内容に私は呆けた声を出した
武瑠はニヤリと笑い、幹部室のドアを開けた