「──フフッ」
「? 華、どうしたの? 今日はご機嫌だね」
「あら、そうですか? ならばきっといい事が後にあるのでしょうね」
雷光の先代が葬られ、一週間が経過した
その後は、特に誰からも連絡は来ないし親戚からの押し入りもない
勿論、雷光からもない
こんなに平穏なのはいつぶりだろうか
おかげで天音とのお出掛けもなんなく済ませられ、買いたい物も変えた
天音から珍しげに見られるのも無理はないだろう
だって本当に大それた事がなかったもの
"本当に"大それた事が……
ピピピッ!
「!」
丁度その時、テーブルの上に置いてきたスマホが鳴った
武瑠から貰ったものではない
私が新しく買い直したのだ
因みに新しく買ってすぐに武瑠のスマホから今までの情報やら必要な物を全て移した
武瑠の物はもう要りませんから、ね