──事の発端は半年前
俺ら掃除屋に依頼を頼むのは大抵、表向きはいい人ぶる金持ちか政治家
あの女もそうだったが、違う点が一つあった
『写真に写っている彼らを"掃除"して欲しいのです』
そう言っては五枚の写真を見せてきた
『……一枚はわかるが、他の四枚はお前と同じガキだろ? 理由は?』
『理由は単純です。 私がされた事を返すのです』
『ハッ、それで俺らに頼むのか? 近頃のガキは考える事が物騒だなぁ』
『……意味わかっていますか? 私が頼んだのはあくまで掃除して欲しいのです。 分かりやすく言えば後片付けですよ』
ここに来る依頼者は大抵己の手を汚したくない奴らばかりだ
だが、この女は手を汚す事に躊躇わないと、言いたげだった
その様子が鼻に障った
『お前、掃除屋なめてんだろ? 後片付けだぁ? んなもん、清掃会社に頼めや』
怖がればいい、そんな思いで刀を突きつけた


