「……」


そこには犯した罪を忘れて、のうのうと生きる彼らの情報…名前、生年月日、性格、これまでの人生などが細かく書き記されている


そこの一人の人物名をクリックし、新たな文字を加えた


[雷光先代、多額の借金を抱えて死亡]


「……フフッ」


この世から存在を消されたからといって私の感情が治まる事はない


次はあの四人だ


彼らがしてきた全てを返す


殺された両親や使用人達のように苦しめて殺す


それともう一人、錬さんは早い段階でこれから始まる舞台から降板して貰いましょう


今は私の言葉を戯れ言だと言うけれど、これから始まる事態に耐えられるほど錬さんは強くない


理由は、ただ一つ


彼らに対する"憧れ"が"軽蔑"に変わるから


これから私がする事はやり方によっては事態が思わぬ方向に動き出してしまう


打開策を誤れば私は一気に復讐への道のりは狭まるだろう


これだけは避けたい