復讐に生きる



私と目を合わせて数秒後、剴は何も言わずに車に乗り込んで行った


「「……」」


見送る形となった私と天音はお互い無言のままでいる


「…………華、その…ごめん」


「どうして謝るのですか? むしろ私は感謝したいのです」


申し訳なさそうに俯いている天音の頬に触れて、笑みを浮かべた


「剴に攻撃を仕掛けたのは私を守りたかったのですよね? 嬉しかったですよ、ありがとうございます」


「……っ」


私の言葉に反応するようにカアッと頬を赤らめた


「さて、お風呂の準備をしないといけませんね。 ここで待っていて下さい、着替えを持ってきます」


「うん」


天音を玄関に置いて風呂場に向かった


お湯を下ろしてから、着替えを取りに二階へ向かう


──確か、以前も私はこうして天音を迎えたのでしたね


男物なんて一人で暮らし始めたと同時に燃やしましたから