「……!」
天音の蹴りは胸部を狙ったのだろうが当たったのは刀の鞘
予測をしていなければ防御はできなかっただろう
「──なんのつもりだ、天音」
剴はギロリと睨む
「よくも華を危険な目にあわせたなっ!」
「ハッ、この女を守るのがお前の仕事だろうが。 なに八つ当たりしてんだ? あぁ?」
「僕はお前が嫌いだ。 終わったなら、さっさと帰れ」
「上等だ。 お前を斬ってからなっ!」
天音が戦闘体制に入り、剴が刀を引き抜こうとする
それが玄関で行おうとするからたまったものではない
……カチャッ
私はスカートの中に手を入れて太股にベルトで固定させていた物を取りだし、剴の頭に突きつける
「──これ以上ヤり合おうとするならば私は撃ちますよ?」
ある物とは銃だ
黒光りの何処かの国の言葉が彫られている代物
"これ"を探すのには一苦労したものだ


