それから数分もしない内に車が停まる音が閉めているドアの向こうから聞こえてきた
「お前らはここに待機してろ」
「「「はいっ!」」」
ザッザッとわざとらしく音を出し、ドアをガンッと蹴った
「──おい、オレがわざわざ来てやったのに閉めるとか何様だ?」
「ドアはしまっているものでしょう? 無茶を言わないでくださいません?」
このままだと蹴破られてしまう、私は溜め息をついてドアを開けた
「相変わらずの生意気な女だな。 オレに歯向かうのはお前だけだ」
天音よりも高い背で見下ろされる
鋭い眼光、真っ黒いスーツ、手には刀が握られている
明らかに表の光を浴びている人でないのは一目瞭然だった
さらに男には片目を縦に通るように斬られた痕がある
獰猛で凶悪でかなりの危険な男、名前は凱-ガイ-
主に裏社会に堕ちた者の"掃除"をしている


