「当たり前じゃん! どんな事があっても絶対に華の味方でいるからね」
「……はい」
運転中だったからよく見えなかったけれど華は俯いて、キュッと唇を噛んでいるように見えた
あたしは気になったけれど口には出さずに走行していた間に姉さん一家の前についた
相変わらずの大きな家
義兄と姉さんの他に使用人が何人かいたらしい
けど、同様に……
「じゃあね、華。 何かあったら連絡してね」
「……」
「華?」
先程から俯いたままだから気になって名前を呼んでみる
「……………あの」
頭を上げた華は不安に満ちた顔をしていた
「これから私が"する事"を認めてくれますか?」
「する事、って?」
「……それは、言えません。 ですが、芽衣子さんには必ず言います!」
お願いします、と再び俯き、手を握りしめていた
この時のあたしは華がする事を知らないで軽はずみだったのかもしれない
だが、その時はここで断ってしまったら親族達と一緒になってしまうんじゃないかと思ってあたしは肯定した
「いいよ! というか、あたしが華のしたい事を否定するワケないでしょう?」
「……! ありがとうございます」
認めた瞬間に華は安堵し、笑顔を見せた
それがあまりにもきれいで美しくてあたしが言った事に間違いがないと思った
──華のする事が"復讐"だとわかったのはそれから半年してからだった


