復讐に生きる



「ねぇ、天音であってんだよね?」


「誰の許可を得て屋上に入ってきてるの」


「……へ?」


天音の前に立ち塞がる真白と亮太


錬さんはそのまま屋上を出ていった


「ここの屋上は雷光の物。 それは全校生徒知ってるハズなんだけどなぁー」


祐哉は離れた距離で天音を見据えていた


「あ、えと…ご、ごめんなさい! だけど華ちゃんは……」


「華はいいんだよ。 何せ、姫だしな」


「え、姫って……?」


……私、まだなるとはいってませんよね?


口には出さなかったもの勝手に決められた感じがして不快だった


「だから今スグ出ていけ。 それとも力ずくか?」


「……!」


武瑠から殺気が出た


天音は固まって動こうとしない


「あ、天音! 行ってください。 私なら大丈夫ですから」


「で、でも……!」


それでもたじろく天音についに武瑠は業を煮やしたらしい