復讐に生きる



医師の顔は歪んでいた


この人達は何を考えているんだ、とでも思ってるんだろう


「その話は警察か弁護士に聞けばいいでしょう。 ──今日はお帰りください」


医師が部屋から出ると親族達を見ると何かを話している


内容は知っただけで胸糞悪い


あたしは病院から出て、家に帰った


その翌日からあたしは華の見舞いに行った


華は呼吸器を口に当てて目を閉じている


この時十二歳で久し振りに見た彼女は美しさが増していた


年を重ねる毎に義兄のような色気と姉さんの儚い雰囲気を受け継いでいるようだった


こんな時に不謹慎だろうけど誰かが見ると勘違いしてしまうんじゃないか


呼吸器と沢山の機械がない状況で見ると誰もが口を開くだろう


──まるで"天使"みたいだと


親族達が見舞いに来る事はなかった


あの人達が来ても場が悪くなるだけだ


第一人の見舞い自体無駄な行動だと思っているのだから


そう考えると気が抜けてしまう


──それから一ヶ月経って華が目を覚ました