私が寝泊まりする部屋に戻り置いてあるイスに座った


ここを出るのは早朝にしましょうか


深夜よりも早朝の方が何かと理由がつくだろう


とは言っても見られて困るモノなんてないけれど


……ガチャッ


ノックもなしに入ってきた相手に私は振り向く事なく口を開いた


「……あなたはどうしますか? 天音」


「僕は華に忠誠を誓った。 あの日から僕は華に命をかけてもいいと思っている」


「あら、そこまでかけなくてもいいんですよ」


「……僕は本気だ」


天音の腕が私の肩の前で組まれた


「──叔母が見つけたって事は天音も見たのでしょう?」


「うん」


「……見つけるの苦労しましたよ。 何せ今は使われていないのですから」


「……それって、聞いてもいいもの?」


「はい。 天音には特別ですよ、何せ協力者ですもの」


「芽衣子は?」


「叔母には助けられましたが、巻き込みたくはないのです」


あるモノがある場所を触りながら答えた