「……何で?」
「前までは叔母は私がする事には何も否定しないと言いましたよね? ですが、やめろと言われては、もう一緒にはいられないと思うのです」
「! それは……」
「叔母には感謝しています。 親戚の中では唯一信じる事のできる存在でしたから。 まだ小さかった私の親代わりをしてくださったのですから」
「当たり前じゃん! 可愛い姪を一人にしたくなかったんだから……」
叔母の目には涙が流れていた
その涙に私の心は動かされない
「……御馳走様でした。 叔母特製野菜カレーを食べれて幸せす」
「華っ!」
叔母の声を聞いて私は最後に振り向いた
「……ですが、天音の治療だけはお願いします。 それを頼めるのは医師免許を持っている"あなた"だけです」
ニコッと笑うと叔母は何も言わなくなった
その時、突発的な強い風が吹いた
吐いていたのはスカートだったから思い切り舞い上がる
すぐに押さえたけれど"あるモノ"を叔母に見られてしまった
「……華、それは何、なの?」
青ざめていたけれど私は答えずに中に入った


