「──華ー、ご飯できたよ!」


「あぁ、はい。 今から行きます」


下から叔母に呼ばれ、返事をしてから二階のバルコニーを出て一階に降りた


「夕飯は叔母特製野菜カレーでーす! 沢山あるから、いっぱい食べてね」


「まぁ、美味しそう。 いただきますね」


美味しそうな匂いに思わず顔が綻んだ


「──天音も悪かったね。 ずっと狭い所に押し込めて」


「……別にいいよ。 気にしてはいない」


肩を回しながら近づいてきた天音


彼らがいる間は叔母の車の後ろに丸くなって身を潜めていた


だからか、先程からずっと身体を捻って動かしているのだ


「天音なら大丈夫ですよ。 だって身体が柔らかいですもの」


「だよねー! どこでその柔らかさがあるんだか。 もしかして天音には骨というものがないんじゃ……」


「かもしれませんね」


「…………」


天音はハァ、と溜め息をついた