「──随分と甚だしいですね」
武瑠からの電話を切り、忌々しげに呟く
武瑠からの電話は雷光の様子と私の声を聞きたかったって所でしょう
私はそこまで鈍くない
自意識過剰ではなく確実な事……"武瑠は私を好いている"
ずっと素通りをしていだが、このままではめんどくさい事となるだろう
早めに手を打っておかなければ……
──まぁ、今頃はそれどころではないでしょがね
雷光がハッキングできるようにほんの一部を解除しておいた
雷光ヲ恨ミシ者……それは私自身ですから
遠回しよりも分かりやすい方が雷光の皆様も気にしやすいでしょう?
それを見て次第に亀裂が入っていく
最初に分断するのは総長と副総長の二人
性格が違いますもの、片や自己中心的でもう片や多数中心的
はじめは小さいけれど次第に大きくなっていく
私がいなくても勝手に進みますわね