復讐に生きる



「……何でもない。 悪いな」


『いえ、では切りますね』


「あぁ」


ブッ……ツーツーツー


電話が切れた事を確認し、スマホをテーブルに置いた


バンッ!


「!!」


突然の大きな音に振り向くと佑哉が奥の部屋から出てきた


俯いたままで表情が見えない


佑哉は「見つけた」と低く呟いて一階へ続くドアを開けて出ていった


「おいっ、何を見つけたんだ!?」


後へ続くと、佑哉はノートパソコンの画面を下の階にいる皆に見せていた


見た者は口々に「ウソだろ?」「誰がこんな事……」と呟いていた


「佑哉! 何があった、俺にも見せろ!」


最初に見せるのは普通なら総長である俺だろうが!


「……」


佑哉は横目で俺を見た後に画面を見せる


先程からの行動に苛立ちを隠しきれないまま画面の内容を見た