「──随分と盛り上がってんな」


そう言ったのは海から上がってきた武瑠


「太陽が真上まで昇ってきているからさ、もうそろそろいいかなぁって」


タオルで顔を拭いている祐哉が空を指差した


「まぁ、もうそんな時間でしたか」


「……とりあえず、腹へった」


「これからバーベキューなんだよね! 沢山食べていい?」


亮太はお腹を押さえ、真白に関してはこれからのお昼が待ち遠しいようだ


横にいる錬さんは文句ありげの様子だったが、何も言わずにただ俯いている


「そうですね。 叔母が呼びに来る前に行きま──」


ジャンジャガジャンッ─♪♪


派手な音楽が砂浜に響く


音楽の正体は武瑠のスマホ


武瑠はディスプレイを見てすぐに訝しげな表情となった


ピッ


「なんだ? ──……はっ!?

……兎に角、時間を稼げ!! すぐに向かう!」


電話を切った武瑠は戸惑いを隠しきれていないまま、


「今から倉庫に向かう! 俺達の倉庫で抗争が行われている!!」


「「「「……!?」」」」


武瑠の言葉に他の四人は驚いていた