そこでふと錬さんの目が気になった
錬さんは誰かを探すように結果表を凝視している
だが、見付からないとなると諦めた様に視線をそらしていた
──残念ですが天音は100位所かランクインもしていませんよ
「よっしゃー、夏休みだぁ! 計画を立てないとね!!」
「今年は海行こうぜー!」
「二人とも、気が早すぎるよ」
真白と亮太は既に浮かれモードに入っており、佑哉が抑える
「……あの、いいですか」
私が声をかけると彼らは振り向いた
「──夏休みの事で相談が……」
次の言葉に目を輝かせたのは無理もない
「家族で行っていた別荘にご招待したいのです」
私は静かに微笑んだ