倉庫から出ると真白と亮太が近づいてきた
「華ちゃーん、大丈夫? 怖い思いをしてない?」
「怪我とかしてねぇか!?」
「はい。 ご心配をおかけして申し訳ありませんでした」
「佑哉?」
「……」
三人が話をしている間に佑哉と話を済ませたかったが、佑哉はそそくさと自分のバイクに戻ってしまった
「武瑠、直に救急車が来るから急いだ方がいい」
「そうだな。 ──お前ら、雷光の倉庫に戻るぞ!!」
`はいっ!!´
華は俺の後ろに乗せるという事になり、俺達はバイクを走らせた
「助けて頂いてありがとうございました」
走行途中に聞こえた声に「あぁ」と答えるしかなかった
実際に華を助けたのは俺達ではないから
だが、この事実だけは知らないでもらおうと思い、振りきるようにスピードをあげた
その日以来、雷光に新たな情報が上がる事となった
side end.