ガチャ
「錬くーん! 待たせてごめんね!」
「寂しくなかったか? だが、安心しろ俺達が戻ってきたから目一杯甘えてもいいんだぞ! 錬きゅん」
「ウザイキモい失せろ亮太」
「俺だけ!?」
ドアが開くと同時に意気揚々と屋上に入った真白と亮太
そしてスグに罵倒に近い怒声が聞こえてきた
「亮太、きゅんはないよきゅんは……」
「祐哉まで、酷い」
ドン引きしている祐哉
明らかに落ち込んでいる亮太
それを面白げに見ている真白と武瑠
錬さんはというと私を睨み付けていた
「おい、何故女を連れてきた?」
錬さんからは異性に対する憎悪が現れていた
「転校生だ。 気に入ったから連れてきた」
「ふざけんな!」
「あ、あの私場違いなら教室に戻りますね」
今は距離を取った方がいい
直感的に思ったが武瑠には手を掴まれたままだ


