あたしは大急ぎで店内に戻り、更衣室に入った。着てきたセーターとジーパンに着替えて、ダッフルコートを羽織ってバッグを持つ。
ああ、佑樹に会えるってわかってたら、もっとおしゃれしたのに。
「お先に失礼しますっ」
店長さんに声をかけて、佑樹の待つ外へと出る。
「お待たせ!」
「待ってな~い」
いつものようにおどけた佑樹の声。うれしくなってあたしは彼の左腕に自分の右腕を絡める。
「わ、沙希ってば積極的」
「なによ」
「だって、いつもは手をつなぐだけじゃん」
「そうだけど……」
うれしかったから。だから、思わず彼に抱きついたり、腕を絡めたりしてしまった。
「プレゼント、いつ開ける?」
佑樹が歩きながら右手をポケットに突っ込み、さっきの箱を差し出した。それを見て、あたしは大変なことに気づいてしまった。
ああ、佑樹に会えるってわかってたら、もっとおしゃれしたのに。
「お先に失礼しますっ」
店長さんに声をかけて、佑樹の待つ外へと出る。
「お待たせ!」
「待ってな~い」
いつものようにおどけた佑樹の声。うれしくなってあたしは彼の左腕に自分の右腕を絡める。
「わ、沙希ってば積極的」
「なによ」
「だって、いつもは手をつなぐだけじゃん」
「そうだけど……」
うれしかったから。だから、思わず彼に抱きついたり、腕を絡めたりしてしまった。
「プレゼント、いつ開ける?」
佑樹が歩きながら右手をポケットに突っ込み、さっきの箱を差し出した。それを見て、あたしは大変なことに気づいてしまった。


