本当に、架空の生き物だったのだろうか。
レミリアは幼い頃からずっとその思いが消えずにいた。ただ、純粋に信じていたのは幼い頃の話だった。
今のレミリアは19歳、ドラゴンを信じたいのは自分の勝手な希望的観測が混ざっているのを知っていた。
王に一生涯仕えるドラゴン……それに憧れたのは自分にもそういう存在が欲しいという想いからだと、レミリアは理解していた。
「…本当に、居てくれればいいのに」
「えっ?何かおっしゃいました姫様?」
「お腹すいたなーって言ったの!」
「私もです!早く戻って朝食にいたしましょう!」
2人は両手に籠を抱えて塔まで戻ったのだった。
