レミリアは痛む足を気にすることなく塔に向かって必死に走った。
薬草と包帯、水も取りに行かなければ。
それにリリスも気になるわ。
…きっと心配している。
ボンヤリと頭に浮かんだリリスの不安げに泣く顔をみてレミリアはさらに足を速めた。
ーーーそうして漸く辿り着いた塔の前に案の定涙で濡れた顔をしたリリスが立っていた。
「レミリア姫様っ!!!!」
「リリスっ!」
リリスが駆け寄ってレミリアをきつく抱きしめる。
「ご無事でしたのですねっ、あ、余りにも遅くてっ、湖へ、い、行ったらっ……」
「リリス!心配かけてごめんなさい!けど、今はそれどころでは無いの!パースゥの葉と包帯を取ってきて!」
「ひ、姫様っ」
「お願い!急いで!」
状況を飲み込めていないリリスには酷だけど時間が惜しいの。
