漆黒の髪の毛は濡れた様に艶めいていて、その伸びた前髪がから覗く瞳は鋭い金色の光を帯びていた。
レミリアは命の危険かもしれないのに、その男の美しさに魅入ってしまった。
_____と、目を合わせたまま男がいこちらに近づいてきた。
人形みたいに綺麗だけれど、ちゃんと動くのね。生きているわ、この人。
レミリアはそんな危機感のないことを考えた。
そして男がいレミリアの目の前に来た。
「………ッ」
「…………」
何かされるのだろうか、と男をじっと見つめると。
男はレミリアの足元にしゃがみ込み裾を貫いている木の枝をポキっと簡単に折った。
私があんなに苦戦していた枝をこうも簡単に折ってしまうとは、この人力があるのね。
「……あの、ありがとうございます」
「…………」
御礼を言っても、彼は黙りだが何故だか悪い気はしなかった。
「あの、本当にありがとうございます!助けていただいて……なんて御礼を申し上げたらいいのか…」
じっと見てくる男の視線に迷うことなく視線を返すレミリア。
だが、ふと男の顔色が悪いことに気がついた。
