ロングドレスをたくし上げて塔とは反対に森の奥へ奥へと逃げ込む。
「待てぇええ!!女ァ!!!」
恐ろしい声が後ろから追ってくるがまだ距離がある。
このまま、このまま奥へ逃げればきっと隠れられる!
泥濘む足場を蹴り込んで休む事なく足を動かすレミリア。
「…っハァ、ハァッ____ッ」
捕まるわけにはいかない!
…きっとあの男たちは継母に雇われたのだ。
この森に私が住んでいると知っている人間は城内でも一握り。そして1番私を疎ましく思っているのは継母である王妃だ。
………きっと王(お父様)に何かあったんだわ!
お父様は、私を愛してはいないけれど憎んでもいない。それゆえに私はこうして生きている…お父様が継母から守ってくださっているから。
だからきっと、お父様の身に何かあったんだわ。
「ハァッ、お父様ッ…」
お父様の無事を、国様子を、確かめなければ!
