冷静に状況を見極めようとするレミリアを、怯えて動けなくなったと勘違いしている男は易々とレミリアにその機会を与えた。
「なんだ?恐ろしくなったかオヒメサマ?売られる先は頭のイカれたオヤジどもの屋敷だろうからな。温室育ちのオヒメサマにゃ耐えられん屈辱が待っているんだろうなァ?」
ニタニタと笑う男の声に苛立ちが募る。
温室育ちですって?
そんなところでぬくぬくと育った姫なら、こんな森の中で3年間も生きてこれるわけないじゃない!
城内にいた頃からそんな暖かな環境にいたことなんてないのよ、私は。
そんなレミリアの闘志からくる震えも怯えと捉える男は尚も減らず口で語る。
「うまい飯も、暖かなベッドも、安らかな睡眠も昨日のうちに堪能しておくんだったなァ。なんせ夜は性奴隷として大忙しだろうからな」
その言葉にピクリと反応してしまった。
想像してなかったわけじゃない、けどやはり言葉にして聞いてみれば恐ろしい事だ。
それに気づいた男はふと思った。
(先に俺が味見をしてもいいんじゃないか?)
