執事〈♀〉は狼たちを虜にする





「ふぅー... 」


私は心を落ち着かせるため、紅茶をすすった。



「ちなみに、今お前が持ってるカップ.......1000万円するから。」


「...え」


手がカタカタと震え出す。


このカップ、そんなに高いの ! ?




「嘘だよ、ウソ ! ! そんなに高いわけないだろー ! ! ! 」


「よかったぁ..... 」


「でも100万はしたけどな。」


「全然高いじゃないですか ! ! 」


私がそう言うと、大笑いする拓海くん。


もぉー ! ! からかわないでほしい !


こんなんじゃ、安心して食事することもできないよぉ...