執事〈♀〉は狼たちを虜にする




「美園、どうしたの ? 」


「おかしいと思わない ? その拓海さんにはなんの得もないでしょ ? むしろお金を出すなんて。
お姉ちゃん、騙されてるんじゃない ? ? 」


「......え」


それは何回も考えた。


だけど......拓海くんは人を騙すような人じゃない。


あんな純粋な人に騙しなんて器用なことができるとは思えない。


性格は、ちょーっとひねくれてるけど。


まだ1日も経っていないけど、拓海くんを信用している私がいる。


きっと大丈夫.....




「美園、それはないと思うよ。なんたってお姉ちゃんの主だからね ! 」


私は美園の目を見て、まっすぐに気持ちをぶつけた。


私は家族に反対されてまで、執事になろうとは思わない。


でも.........