私は救急箱から湿布を取り出して、拓海くんの頬に貼った。 湿布特有の臭いが広がる。 「でも拓海くんが、大ケガをしなくて何よりですよ ! 」 「拓海“様”だ ! ! 」 「あっ... ごめんなさい....... 」 主なんだから、様をつけないと ! 頭に叩き込まなきゃ ! ! 「ところで、拓海くん ! 」