シーーーン.....
拓海くんが放つ、ドヨォンとした重苦しいオーラのせいで車の中に沈黙が流れる。
「あ、あの ! ! いろいろわからないことだらけなので、これから何をしたらいいのか教えてくれませんか ? 」
その空気に耐えられなくなった私は、口を開いた。
「あぁ... そういえば、詳しく教えてなかったな.... まぁ、まずは、お前には俺の家に住み込みで3年間働いてもらう。
その間、給料としてお前の家に毎月、30万振り込み、ってところだ。」
「なんかすごいですね..... 私に損はないですし.... でも気になってたんですけど、どうしてそこまでしてくれるんですか ? ? 」
私がずっと不思議に思っていたことだ。
こんなにいい条件をくれて、いいのかなぁ ?
もしかして、拓海くんは本当は優しい人 ! ?


