「さむ..... 」 気づけば、辺りは薄暗くなっていた。 4月といってもまだ肌寒い。 それに、にぎやかでホテルとかがいっぱいあるとこに出てきちゃったし....... 夜の街は危ないうえに、遅くなるとお父さんたちに心配かけちゃう。 ―――もう帰ろうかな..... そう思って、来た道を戻ろうとしたとき 「ねぇ、そこの女の子 ! 」 ふいに誰かに声をかけられた。