俺は家族だから、姉たちだから、いつか暴力を止めてくれることを信じて、親父には言わなかったのに。


姉たちは簡単にそれをした。


そして親父に言われた一言が.....




「男が女に手をあげるなんて、最低なことだ。」




予想はできたはず。


女が全ての親父が言うことぐらい、わかっていた。


なのに.......悔しくて憎くて。


俺の中で何かが切れた。




それは11歳のときの出来事。




その日から俺は、姉たちを、親父を...........女を拒絶した。