私がそう聞くと、目をぱちくりとさせる2人。
「違いますわ ! 私たちはいとこ同士ですの。」
「い、いとこ.... ? 」
「あぁ。俺の親父の姉が、梓の母親なんだ。」
拓海くん、よかったですね。
カップルじゃないそうですよ。
それにしても極道とお寺の娘がいとこ同士だなんて。
世界は広いなぁ。
「じゃあ私はそろそろ行きますね。拓海くんが待ってますし。」
結構待たせちゃったから、怒ってるだろうなぁ....
「今日はありがとう。またお話でもしましょうね。」
「はい ! ! 」
私は虎道寺くんと梓ちゃんにサヨナラをして、拓海くんのところへ向かった。


