執事〈♀〉は狼たちを虜にする




先に水をかけようとしたのはそっちなんだし。


これは正当防衛だ ! !


「あなた......ただで済むと思わないでちょうだい。」


お嬢様とは思えない、鬼のような顔のリーダー格。


怯みそうになるのを堪えて私は反撃した。


「でも、このことが先生にバレたら、困るのはそっちですよね ? 」


「そ、それは......」


「お嬢様としての品格を失いたくなければ、もうこんな卑怯なことをするのは止めてください。」


私がそう言うと、辺りがシーンと静まり返った。


もうこのへんでいいかな。


彼女たちもこりたみたいだから。


そう考え、私は女の子の手を握りその場を去った。




もういじめなんてしないことを、ただひたすら願うのみ。


今度見かけたら、先生に言おう。