どうしたらいいの.......
キスをするしかないの ?
そもそも私なんかにキスされて、高良くんが得することなんかないのに.......わからない。
でもしないと、拓海くんにばらされてしまう。
もう、やるしかない... !
私は覚悟を決めて、椅子に座っている高良くんに近づいた。
「へぇー.....キスする気になったか。」
そう言いながら、高良くんがこっちを向く。
その顔はどことなしか、この状況を楽しんでいる気がする。
すぐに終わらせよう... !
そして、私はほんの一瞬、高良くんにキスをした。
______頬に。