「やっぱり女だったみたいだな。」 高良くんは確信したようにそう言って、倒れていた椅子に座り直した。 今さら否定する気にもなれず、私はコクンと頷く。 「じゃあ、男装して男子校に通っていたワケを話せ。」 「それは______」 私は、家が貧しいこと、拓海くんに危ないところを助けてもらったこと、1億とクビを賭けていること......などを全て打ち明けた。 その間、高良くんは静かに聞いてくれていた。