「ここだよー!」



榊真浩に引っ張られて着いたのは、とてつもなくデカイ家。


いわゆる、豪邸。


見上げてしまうほどの大きさだ。



「ここ……」


「僕の家!」



嘘だろ…!?


コイツの家、こんなデカいのかよ。


仔犬小屋にはもったいねぇな…



「さ、入って入ってー!」


「は!?ちょ、おい!!」



強い力で背中を押され、無理やり玄関に連れ込まれた途端。



「真浩ぉー!!!」



ドタドタと、誰かが走ってきた。


長い廊下を何故か全力疾走しているのは……




───男?