私は緊張しながらも、その女の子に笑顔を向け、うなずいた。


「わーい。ありがとー♪ほんとに助かるよー。
ところで、自己紹介まだだったよね?私は西中桃香って言うの。あなたは?」


「私はえんじょっ、遠藤みゆって言うの。」


私は緊張のしすぎで、かんでしまった。


ほんとに穴があるなら入りたい。



「あはははは。みゆって面白いね。自己紹介で噛む人はじめて見たよ。」




たぶん、私のかおは今真っ赤になってると思う。


突然思い出したかのように真顔になり困ったかおをしだしたのだ。


私は、何かしたのかと不安になり、どうしたの。と聞いてみた。


「流れでみゆってよんじゃったけど呼び捨てで大丈夫だった?てか、うちのことは桃香でいいからね?」


私は安心すると同時にわらいがこみあげてきた。


「ふふふ。うん。大丈夫だよ?私も、桃香って呼ばせてもらおうかな?」


そう言うと、桃香は満面の笑みに戻りよろしくねって、てをさしのべてきた。

「うん。よろしくね♪」


そう言って、桃香と握手した。


すると突然二人のかおから笑顔が消えた。


「「遅刻!!!」」


二人は同時に叫んでしまった。


同時に叫んでしまったことがおかしくて、二人で顔を見合わせて笑ってしまった。


「みゆー。競争ね?よーい。」


そう言うと同時に桃香は走る準備をしだした。


私も慌てて準備をしだしたが、もう遅かった。


「ドン!!!」


そう言って、桃香は走り出してしまったのだ。


私も慌てて走り出して、夢中になって走っていた。


気がついたら、もう学校に着いていた。