非王道の恋


「はぁ…はぁ…しゅ、君、あし、速すぎだよ…」

息も絶え絶えの私に対し秀君は余裕の表情で座り込んでいる私に手を差し出す

「楓は体力ないな。もっと鍛えないと持久走大会の時にへばるぞ?」

「う…た、確かに…」

秀君の手を取りながら苦い顔をする
来月行われる持久走大会は男女混合で6.7kmの距離を一時間以内に走りきる耐久レース。私からすれば地獄の大会。でも男子は上位10位、女子は15位までに入れば体育の成績が無条件で10評価。つまり最高点の成績が付くのだ
仲のいい先輩から聞いた話では本気で走る人の気合は半端ないらしい
そのことを思い出して軽く凹む

「やだなぁ…走りたくない…」

「はははっ。まぁ頑張れよ」