「俺、ハーフつっても、そこまで外人顔してねえから気付かれないんだよね」
「………お前、ハーフだったのか」
佐渡が声を出す。
「ん。髪も地毛だし」
「それにさ、瞳緑がかってるよね」
「ふはっ、町沢さんめっちゃ俺のこと見てんじゃん」
「えっ、あっいや、ごめん」
顔を赤くして俯く町沢さん
可愛いな。
「俺、父親は日本人なんだけど、母親フランス人なんだ。」
「へぇ。」
「でも小さいとき1回フランス行ったぐらいで、生まれも育ちもこっち。」
「じゃあ大体日本人なんだ。」
「そーだね。」
色素の薄い茶髪に緑がかった瞳。
不良に絡まれやすくて、今に至る。
両親どっちも中学の頃に
死んだってのも荒れた要因。
すごいあたしガキだしバカだったから、
高校なんて考えもしてなくて、
あたしのお父さんの高校のときの
先生だった雨宮先生が手を差し伸べて
くれなかったらあたし今、ここにいない。
だから、バレちゃダメなの。

