お洒落な個室のある飲食店に入り、
予約してある席に向かった。
個室に入ると、
一人見たことない男がいた。
「よ」
「ははっ、暮木早いな」
「女の子は待つのが基本だからな。まあ、男も待っちまったけど」
誰だコイツ。
黒髪の短めのマッシュで、
涙ボクロがあるイケメン。
「その人は?」
「ん?え?」
古河は何故か首を傾げ、驚いている。
「百合、新くんと佐渡七斗くんだよね?」
マッシュさんはニッコリと笑って
「俺は、雅栄高校生徒会長の暮木透(クレキトオル)。」
生徒会長?え?
雅栄ってうちだけど。
あの、もっさりの眼鏡!?
「あははっ、分かんないのも無理ない。俺は、百合とか佐渡みたいに堂々とできないんだ。女の子が寄ってくると無下にできなくてさ。面倒だからああしてるわけ。」
そう言うことか。
「まあ、座って」