「俺さー、同じクラスの奴に誘われててさ。人数合わねえから来てくんね?」



この、古河とやらは何を言ってるんだ。



「「いかない」」


「お前らは双子かよ。いちいち声合わせんな」



「面倒臭い」


「俺、ユリさん一筋だし」



二人で古河から目を逸らす。



「お願いだって。」



「お前のことだから、俺ら連れてくって言ったんだろ」


不機嫌な佐渡が言う。


「アハハ。やっぱ、佐渡にはバレるか」


この野郎。


「なぁー。今度さ!あれだ!カップル限定のレアチーズケーキ、奢るから!」



「それダメじゃ「レアチーズ」」



この時の佐渡には悪いことしたと思う。


「おっ、新、レアチーズケーキ好きなのか?」



「うん!めっちゃ!」



「じゃー、新来てくれたら2個は奢るかなぁー」



なんとなんとなんと!?

もう食べれないと思ってたのにっ



佐渡を見ると………


明らかに呆れてて。



「……やっぱいい」


「はっ、なんでだよ新!今めっちゃ乗り気だったろ?」