「?」 掴んだのは佐渡。 「好きな人ぐらいいますよ。俺だって人間ですし」 笑いもせずに真剣な顔でそう言い、軽く会釈をして、靴を履き、あたしの腕を引っ張った。 「お前ホント俺の顔見んの好きな」 「はぁー?お前の真面目な顔始めてみたから驚いてるだけですー。そんな顔できんだなー。」 先輩には背を向けてたから声しか聞こえなかっただろうけど、佐渡にはバリバリ顔を見られてるわけで。 「声と顔が一致してねーぞ。」 腕を離した佐渡がボソッと呟いた。 顔熱すぎ……………