____ 「ねえ、百合くん。」 放課後、日直だった佐渡が日誌を職員室に持っていってる間、あたしは下駄箱にもたれかかっていた。 「ん?」 あたしに声をかけたのは、ネクタイピン紫だから2年。三人組。 「何ですか?」 「あのさ、七斗って彼女いるの?」 うわー、あたしにきたかー。 「彼女はいませんよ。」 七斗呼びってことは、結構なファンだよね。 「じゃあ、好きな人はいるってこと?」 「それはどうでしょうね。本人に聞くのが一番だと思いますよ」 そう言って、困ったように笑って見せる。 「新ー。」