「あはは、真っ赤。早死するぞ」


はぁ!?


「でもさ、その顔はダメだよ?」


「…え?」


「無自覚かよ。襲うぞ」


「っっ!」


まだ、マンションから出て100mも来てないのに、立ち止まる佐渡。


「ふ、ふざけっ!」


「ははっ、必死。しねーよまだ」


「まだ、って何よ!」


「え?すぐがいいの?」


「あほじゃないの。」


「あほかもな。」


あははと笑う佐渡。


意地悪いくせに、あたしヒールだからっていつもの下校の時より歩くスピードゆっくりしてくれてるあたりに、キュンとしちゃうんだよばーか。