「なんだよ。その背中」 「は?乗れってこと」 「なんで自分よりひょろっちいお前に背負われなきゃなんねえんだよ。」 「は?うっせーよ。病人は黙っとけ」 あたしは乱暴に力のない佐渡を背負うと、保健室へ歩く。 やっぱ、重いかも。 じんわりと額に汗がふく。 「大丈夫か」 病人に心配された。 「七斗は自分の事心配してろ」 あたしが言った言葉に、ピクっと動いた佐渡。 あ、やべ、七斗って呼んじゃった。 「不意打ち。………新のくせに」 そう小さく呟いた佐渡の声はあたしには届いてなかったわけだけど。