「はい?」
「そんな距離置くなよ。男襲うほど飢えてねえっつーの。冗談だわ」
自然に後ずさりしたあたしに苦笑しながら、言う佐渡。
「真面目にホモだと思われるからやめろー」
「え、なに、新俺のこと嫌いなの」
「いや、嫌い、じゃないけど」
わんこみたいな目であたしを見るなクソ!
「んじゃいーじゃん。」
待って。今日コイツおかしい。
変に甘えてくる。
これじゃあ、本当にホモだと思われちゃうじゃん!
あたしは、咄嗟に佐渡の額に手をやる。
「っめた。なんだよ」
あたしの手が冷たいんじゃない。
佐渡の額が熱いんだよ!
「なんだよじゃないよ。行くよ」
あたしは優し目な声で言う。

