抱えきれない程の愛をくれたあなたに。





髪の毛を引きずられて、リビングのソファに投げ捨てられる。


腰まで伸びきった髪が、母親の手からぱらぱら…と床に落ちる。




「ど、どうしたの、おかあ………」



「お前のせいだッッッ!!!!」



ビクッと肩が揺れる。

いつもの言葉なのに…、迫力が違う。



そして殴られ、蹴られ、いつもより比べ物にならない程痛い。




ぴたり…と急に止んだあと、母親がキッチンへ向かう。


嫌な汗が背中に流れる。










母親が手にしていたのは…………………包丁。