抱えきれない程の愛をくれたあなたに。




きっとそれは、私に対して言っているのだろう。


そして``あんなところ``というのは、路地裏のことだろうか。






「え、あ、その…………」



さっき同様、言葉を濁らす。




「っい、家出してて………。」



こちらを振り返っていた真廣さんの茶色の瞳に吸い込まれそうになる。



その透き通った瞳を見つめていると、本当のことがぽろっと出そうなので、視線を窓へと移す。













「―――――――――嘘をつくな。」














隣から聞こえてきた低いその声に、肩が揺れる。


否、痛いところを突かれて、だろうか。