「辰巳を待たせている。急ぐぞ。」
そう言って、私の手を引いて歩き出した。
「わぁっ、ちょ、早いです……っっ」
少し早歩きであろう足取りに、思わず縺れそうになる。
そんな声もまるでシカトで、すたすたと歩き進める。
しばらく歩いて見えたのは、真っ白い車。
その前には、またまた眩しいくらいのイケメンさんが立っている。
(…あの人が、「辰巳さん」かな……。)
「若!!……っと、あれ、見たことない女の子…?」
今度は反応が素早かった。
さっきのようにそれほど混乱はしていない。
「……引き取った。」
またそう言ってから、ふい…と顔を背けた。
…あれ、私どうなるの……………??

